肌きら

美容専門ライター集団が美容に関する情報を徹底検証し、皆様に役に立つ情報をわかりやすくお伝えいたします

健康

健康診断で引っかからない方法

投稿日:

毎年、定期的な「健康診断」が近づくにつれて、なにかと憂うつになられる方も多いようです。もし何かの病気の兆候が疑われて「要再検査」とか「要精密検査」などと判定されれば、誰でも嫌ですよね!

 

健康診断の検査内容は、生活習慣病の進行状況を調べることが主体となります。実はこれらの生活習慣病の初期的な症状は、2週間もあればかなり改善することができます。健康診断における検査内容や検査方法について、さらには健康診断の事前・事後の改善対策などについて紹介します

 

健康診断のアレコレ基礎知識

従業員を雇用する事業者には、年1回の定期健康診断が義務付けられています。従業員の健康を管理する目的で、さまざまな生活習慣病の早期発見と早期治療、さらには症状の予防・改善を促すことが目的でもあるのです。

 

健康診断の目的

「健康診断の目的」は、生活習慣病や隠れた病気の早期発見と早期治療にあります。健康診断を定期的に繰り返し受診することで、さまざまな生活習慣病の予防や改善にも役立てることができます。健康診断とは、生活習慣病を中心としたさまざまな病気の危険性の有無をさまざまな角度から検査することなのです。

 

健康診断の検査内容

「健康診断の検査内容」は、高血圧症、糖尿病、脂質異常症(高脂血症)、肝臓疾患の4つの生活習慣病が中心となります。そもそも、死亡に直結するような脳出血や心臓病などの重篤な生活習慣病は、血液や血管の異常による動脈硬化が直接の原因となって引き起こされます。

 

さまざまな角度から、肥満、高血圧、脂質異常、高血糖などの動脈硬化を促進させるリスクが重複してないかが特に重点的に検査されます。「メタボリックシンドローム」は、これが重複した状態なので、特に注意が必要とされます。

 

健康診断の検査方法

「健康診断の検査方法」としては、問診、体格計測、血液検査、便検査、尿検査、血圧測定、心電図測定、エックス線検査などがあります。さまざまな角度から検査することで、生活習慣病の可能性を総合的に判断します。

 

「血液検査」は、特に重要な検査方法です。動脈硬化の原因となるさまざまなリスク要因を詳しく調べることができます。血液の異常を早期に発見することで、高血圧症や糖尿病や脂質異常症などの発症の可能性を判断するとともに、動脈硬化のリスクを回避することができます。

 

健康診断の判定基準値

「健康診断の判定基準値」は、健康な人たちの検査データを統計的に調査して算出された数値のことです。20歳~60歳程度の健康な人の検査データを基準として、上限と下限のそれぞれ2.5%を除外した数値で、残りの健康な人の95%のデータ数値が基準範囲として設定されています。

 

健康診断後の検査結果の判定区分は、医療機関や自治体によって多少異なりますが、一般的には「1:異状なし」「2:軽度異常」「3:要経過観察」「4:要医療治療」「5:要医療精密検査」の5区分となっています。

 

メタボリックシンドロームの判定基準値

健康診断では、「メタボリックシンドローム」の状態を調べることが重要な目的となっています。「メタボリックシンドローム」とは、内臓脂肪の蓄積を伴う肥満症に、「高血圧」「高血糖」「脂質異常」の動脈硬化のリスクのある症状を2つ以上併せ持つ状態をいいます。このメタボリックシンドロームは、心筋梗塞や脳卒中などを発症する危険が高めることから重点的な保健指導として定められています。

 

【判定基準値】

・腹囲:男性85cm以上、女性90㎝以上(内臓脂肪が前提)

・高血圧:最高血圧で130mmHg以上、最低血圧で85mmHg以上

・高血糖:空腹時で110mg/dl以上

・脂質異常:中性脂肪が150mg/dl以上、HDLコレステロールが40mg/dl未満

 

健康診断の検査内容と判定基準値

健康診断の中でも、特に生活習慣病と密接な関係にある「体格計測」「血圧測定」「血液検査」「尿検査」「便検査」の検査内容と判定基準について詳しく説明します。

 

体格計測(身長・体重・腹囲)

検査概要

「体格計測」では、身長、体重、腹囲を計測して、肥満度や痩せの度合いを調査する検査項目です。特に腹囲と肥満度を表すBMI値は、「メタボリックシンドローム」の該当者判定に重要な調査項目となります。

 

判定基準値 と予測される病気

判定基準値での「BMI値は18.5~25未満(標準値22.0)」となっており、「BMI値=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)」で算出します。 標準体重は「身長(m)×身長(m)×22」で算出します。腹囲の基準値は、男性で85cm未満、女性で90cm未満 となります。

 

基準値からより高値に外れて該当すると、糖尿病、脂質異常症、動脈硬化、高尿酸血症などの疑いが強くなり、より低値に外れて該当すると、栄養失調障害などの疑いが持たれます。

 

血圧測定

検査概要

「血圧測定」では、手動式や電子式の血圧計を使って上腕部の血圧を検査します。「最高血圧(収縮期血圧)」と「最低血圧(拡張期血圧)」とを測定します。血圧とは、心臓のポンプ作用によって血液が全身に流れる時に、血管の内壁にかかる圧力のことです。

 

心臓が収縮して血液が押し出される時の血圧を最高血圧(収縮期血圧)と呼び、逆に心臓が拡張して血液が全身から戻ってくる時の血圧を最低血圧(拡張期血圧)と呼んでいます。高血圧は、「メタボリックシンドローム」の該当者判定に重要な調査項目となります。

 

判定基準値と予測される病気

判定基準値は、「最高血圧(収縮期血圧)で140mmHg未満」、最低血圧(拡張期血圧)で90mmHg未満」となります。

 

基準値から高値に外れた高血圧症では、心筋梗塞などの心疾患や脳卒中などを招く動脈硬化のリスクを高めてしまいます。「最高血圧(収縮期血圧)160mmHg以上」や「最低血圧(拡張期血圧)100mmHg以上」に該当すると「要治療」と判定されます。

 

血液検査

検査概要

「血液検査」は、さまざまな角度からあらゆる病気の可能性を調べる上で、とても大切な検査項目となります。血液検査の中でも特に重要な「コレステロール値」「中性脂肪値」「血糖値」「肝機能」の4つについて説明します。

 

1.コレステロール値

血液中に含まれるコレステロールを「総コレステロール値」「LDL(悪玉)コレステロール値」「HDL善玉)コレステロール値」の3つに分けて測定します。

 

「LDL(悪玉)コレステロール」が増えると、血管壁に溜まって血流を悪化させ動脈硬化の促進要因となります。逆に「HDL(善玉)コレステロール」は、血管壁に溜まったLDL(悪玉)コレステロールを回収して肝臓まで運ぶ働きをします。

 

判定基準値と予測される病気

判定基準値は、「総コレステロール値で140 mg/dl以上~199mg/dl未満」、「LDL(悪玉)コレステロール値で120mg/dl以上」、「HDL(善玉)コレステロール値で40mg/dl未満」となります。総コレステロール値が基準値よりも高い場合には、脂質異常症やホルモンの病気などが疑われます。また基準値よりも低い場合には、栄養吸収障害やホルモンの病気が疑われます。

 

LDL(悪玉)コレステロール値が基準値よりも高い状態や、もしくはHDL(善玉)コレステロール値が基準値よりも低い状態を「脂質異常症」と呼んでいます。この脂質異常症の状態は、血流を悪化させ動脈硬化を促進させる要因となります。コレステロール値は、「メタボリックシンドローム」の該当者判定に重要な調査項目となります。

 

2.中性脂肪値

血液中の中性脂肪の濃度を調べ、異常の有無を検査します。食事からのエネルギーの摂取量が多すぎたり、運動不足で中性脂肪がエネルギーとして消費されなかったりすると、血液中の中性脂肪が増えて「脂質異常症」の状態となり、 動脈硬化の原因となります。脂質異常症は特に内臓脂肪型肥満の人に多く見られます。

 

判定基準値と予測される病気

判定基準値は、150mg/dl未満です。基準値よりも高値に外れると、脂質異常症や動脈硬化、膵炎などの疑いが持たれ、逆に低値に外れると、肝硬変や低栄養の疑いが持たれます。中性脂肪値は、「メタボリックシンドローム」の該当者判定に重要な調査項目となります。

 

3.血糖値(空腹時)

健康診断で検査する「血糖値」とは、空腹時における血液中のブドウ糖の濃度のことです。検査前10時間以上の絶食した後の血液を採取して異常の有無を検査します。日常の生活活動では、血液中のブドウ糖をエネルギー源として消費します。しかしエネルギーの過剰摂取や運動不足では、血液中のブドウ糖濃度を高めてしまいます。

 

血糖値は、食事を摂った後に上昇し、時間の経過とともに下降します。健康な人の血糖値の上下の変動は、ある一定の範囲内に収まっていますが、糖尿病やその予備群である耐糖能異常症では、一定の範囲を超過してしまいます。空腹時血糖値は、「メタボリックシンドローム」の該当者判定に重要な調査項目となります。

 

判定基準値と予測される病気

判定基準値は、110mg/dl未満です。判定基準値よりも高値に外れると、耐糖能異常症(糖尿病予備群)や糖尿病、甲状腺機能障害、肝硬変などの疑いが持たれます。

 

4.肝機能等

肝臓が正常に機能しているか否かを血液検査で調べます。肝臓の血液検査項目の中でも特に重要視されるのが、「GOT(AST)値」「GPT(ALT)値」「γ-GTP値」の3つです。

 

「GOT(AST)」や「GPT(ALT)」は、肝臓や腎臓の細胞内に多く含まれる酵素です。タンパク質を分解してアミノ酸を生成し、体の代謝活動がスムーズに行なうための重要な役割を担っています。しかし、肝臓に機能障害が起こると血液中に流出し血中濃度が高くなります。

 

「γ-GTP」は、アルコール性の肝機能障害の指標値として広く知られています。アルコールの摂取量の多い人は、血液中のγ-GTP値が基準値を超えて高くなります。また、肝臓での胆汁の生成・分泌が悪いときにも上昇します。

 

判定基準値と予測される病気

判定基準値は、「GOT(AST)値で35U/L以下」、「GPT(ALT)値で35U/L以下」、「γ-GTP値で55U/L以下」となっています。この基準値から高値に外れた場合には、急性・慢性肝炎、脂肪肝、肝硬変、胆道炎、心筋梗塞などの疑いが持たれます。

 

尿検査

検査概要

尿検査では、主に尿中の「尿糖」「尿蛋白」「尿潜血」などを調べます。主に腎臓の機能障害を発見する目的があります。

 

「尿糖」とは、文字通り尿中のブドウ糖の量です。血糖値が高い場合には、腎臓での血液からのブドウ糖の回収・ろ過の処理が追いつかず、尿中にブドウ糖が溢れ出します。腎臓のブドウ糖の再吸収の機能障害を「腎性糖尿病」と呼んでいます。

 

「尿蛋白」とは、尿中に含まれるタンパク質の量です。腎臓は、血液からのタンパク質を再吸収し、尿とともに体内の不要な老廃物や過剰な塩分などを排泄しています。しかし、腎臓の機能障害が起きると、通常より多くのタンパク質が尿中に含まれています。

 

「尿潜血」とは、文字通り尿中に血液が混じっている状態です。腎臓や尿管、膀胱や尿道などの尿の通り道に出血があると尿中に血液が混ざって排出されます。尿潜血の有無によって、腎臓から尿道までの排泄器官の異常を発見することができます。

 

判定基準値と予測される病気

尿検査は採取した尿に試薬や試験紙を使い、変色具合で判定します。変色しなければ「陰性:異状なし」となり、変色すると「陽性:異状あり」となります。尿糖検査での陽性反応では腎性糖尿病が、尿蛋白や尿潜血での陽性反応では、腎臓病、尿路感染症、溶血性貧血などの疑いが持たれます。

 

便検査

検査概要

便検査とは、正確には便潜血検査のことで便に血が混じっているか否かを調べます。大腸など下部消化器官の潰瘍・ポリープ・がんの有無を調べるのに効果的な検査方法です。

 

判定基準と予測される病気

「便潜血」が確認されると、大腸ポリープ、大腸がん、胃潰瘍、胃がん、十二指腸潰瘍、痔、裂肛などの疑いが持たれます。

 

健康診断前の改善対策

健康診断で基準値を大きく外れて、「再検査」や「要精密検査」と判定されることは、誰でも嫌ですよね。そこで健康診断前の2週間で、基準値を改善できる対策を紹介します。

 

高血圧の改善対策

「高血圧」の主な原因として、塩化ナトリウムの取り過ぎが挙げられます。血液中の塩分濃度が高くなると、それを薄めようとして大量の水分が血液中に放出されて、血圧を上昇させてしまいます。また、睡眠不足による疲労やストレスの蓄積も高血圧の主な原因となります。

 

高血圧の改善対策として、健康診断前2週間ぐらいから塩分(塩化ナトリウム)の摂取量を控えることと、食物繊維を多く摂取することをオススメします。食物繊維には過剰なナトリウムを付着させて排泄する効果があります。また特に健康診断前1~2日前には、十分な睡眠を取ることも有効な改善対策です。

 

高血糖の改善対策

「高血糖」の主な原因は、糖質(炭水化物)の摂り過ぎや運動不足です。血糖値とは、血液中のブドウ糖の濃度のことで、糖質(炭水化物)を摂り過ぎると、分解されてできたブドウ糖が血液中に充満してしまいます。また活動のエネルギー源となるブドウ糖は、運動不足によってエネルギーとして消費されないまま残ってしまいます。

 

高血糖の改善対策として、健康診断2週間前から糖質(炭水化物)の摂取量を制限することとウォーキングなどの軽い有酸素運動を増やすことが有効な手段となります。

 

脂質異常症(高脂血症)の改善対策

「脂質異常症(高脂血症)」とは、血液中の中性脂肪値やLDL(悪玉)コレステロール値が基準値よりも高い状態です。またHDL(善玉)コレステロール値が、基準値よりも低い状態も指します。脂質異常症を招く要因として、「脂質(脂肪分)や糖質(炭水化物)に偏った食事」や「過度の飲酒・喫煙」や「運動不足」や「ストレスの蓄積」などが挙げられます。

 

脂質異常の改善対策としては、いわゆる食べ過ぎ・飲み過ぎと運動不足を解消することが効果的です。健康診断の2週間ぐらい前から、動物性肉食を控え、魚や納豆などの良性タンパク質を摂取すると効果的です。ウォーキングなどの軽い有酸素運動を併用することで、体内脂肪の燃焼効果を促進させてくれます。

 

野菜類や海藻類やキノコ類などに多く含まれる「食物繊維」や青魚に多く含まれる「DHA・EPA」には、体内のコレステロールや中性脂肪を抑制し、排泄する働きがあります。食事では動物性脂肪や菓子類からの糖質の摂取を控え、食物繊維やDHA・EPAを多く摂取することをオススメします。

 

肝機能障害の改善対策

「肝機能障害」が起きると、体内のLDL(悪玉)コレステロールや中性脂肪を増やす原因となります。またエネルギーの代謝異常や胆汁の分泌異常などによるあらゆる生活習慣病を誘引する要因ともなります。

 

健康診断前の改善対策として、2週間前から節酒・節煙を心がけることで肝機能が向上します。また肝機能を向上させる栄養素として効果的なのが、「抗酸化ビタミン(A・C・E)」や「タウリン」です。抗酸化ビタミンは、肝臓で発生する老化促進物質の活性酸素を除去し、肝臓の働きを活性化させます。またタウリンは、肝臓の中性脂肪を排出させ、肝臓細胞の修復・再生や脂肪肝の改善に効果を発揮します。

 

抗酸化ビタミン(A・C・E)は、緑黄色野菜や果物に多く含まれ、タウリンは、牡蠣、ハマグリ、ホタテ、タコ、イカなどに多く含まれています。健康診断2週間前から、これらの成分を多く摂取することで、肝機能を向上させ、さまざまな数値を改善する効果が得られます。

 

健康診断後の活用対策

事業所などで定期的に行われる健康診断にしろ、自主的に受診する健康診断にしろ、検査結果を良く分析し、自分の健康状態を絶えず管理しておくことが大切です。健康診断で判明した結果は、さまざまな生活習慣病の予防対策に役立てることができます。

 

また定期的に健康診断を受診しておくと、健康状態が時系列に分かり、症状が悪化傾向にあるのか、それとも改善傾向にあるのかが良く分かります。生活習慣病には、10年~20年後に症状が顕著化する特徴があります。特に女性の場合には、更年期に発症が顕在化する傾向がありますので注意が必要です。

 

まとめ

健康診断は、生活習慣病をはじめ、さまざまな病気の早期発見・早期治療はもちろん、病気そのものを予防することを目的に行われています。自分では自覚できない症状や忍び寄る病気を見逃さないためにも、定期的な受診を行なうことが重要です。

-健康
-, , ,

Copyright© 肌きら , 2018 All Rights Reserved.