身体のあちこちに現れるイボは、見た目も良くないですし、大きさや数に関わらず非常に気になるものです。
イボができてしまう原因はウイルスの感染ですが、できる場所や症状によって様々な種類に分類されます。
放置しておくだけで自然に治る場合もありますが、この場合は非常に時間がかかりますし、放置することで症状が悪化する事もあります。
なるべく早くイボの悩みから解放されるためにも、イボを除去する方法について見てみましょう。
自分でできるイボ除去方法6つ
自分でできるイボ除去方法のメリットは、自宅で簡単にできる、お金があまりかからないという点です。
はと麦茶
はと麦茶の原料であるハトムギには、免疫力を高めたり、イボを治す効果があります。
実は、イボの治療薬にもなっているヨクイニンは、ハトムギの種の中身を乾燥させたものなのです。
はと麦茶を飲むことで、ハトムギの有効成分を吸収し、身体の内側からイボを治すことができるのです。
市販のイボ取り内服薬
市販されているイボ取りの中には、ヨクイニン錠、ヨクイニン粒といった内服薬もあります。
ヨクイニンはハトムギの種から作られた生薬で、体内の水分バランスを整えたり、炎症を抑えることでイボを治す働きがあります。
購入する時は、1日のヨクイニンの服用量や、錠剤の大きさや服用数などの飲みやすさを考慮しながら選びましょう。
市販のイボ取り外用薬
患部に塗ることで、イボを除去できる塗り薬です。市販のイボ取りの外用薬には、皮膚の外側にある角質層を柔らかくするサリチル酸が入っています。
角質層を柔らかくすると、皮膚の下で新しい細胞がどんどん作られるようになります。
下の組織から出てくる新しい細胞によってイボが押し出されることで、イボを除去することができるのです。
サリチル酸配合の外用薬を塗る時は、イボだけに薬を塗るようにしましょう。
周囲の皮膚にも薬が付いてしまうと、正常な皮膚での角質層の軟化が起こってしまいます。
尿素配合の軟膏
手荒れなどで尿素配合の軟膏を使った事がある人は多いのではないでしょうか。
尿素には、角質を柔らかくする効果があり、手荒れやアトピー性皮膚炎の治療良く使用されています。
日本臨床皮膚科医学会で、ウイルス性のいぼに尿素軟膏療法が効果があるとの報告がされました。
尿素クリームを塗ると、いぼの治癒率が高くなったということです。
尿素配合軟膏でイボを治したい場合は、尿素が10%以上配合されているものを使用し、1日2回患部に塗ることが必要です。
馬油
馬の脂肪から抽出される馬油は、保湿力が高いだけではなく、炎症を抑える作用や殺菌作用もあります。
乾燥から肌を守ったり、虫刺されや火傷の治療にも使用されている馬油は、イボにも効果的です。
杏仁オイル
杏仁豆腐などで使用される杏仁は、杏の種から作られています。
杏仁オイルは、杏の種から摂れたオイルで、肌を保湿しつつ、肌のバリア機能を高める作用があります。
細胞活性化作用もあるので、肌の奥で新しい細胞が作られるのを助けてくれますよ。
肌の生まれ変わりを促進させることで皮膚の角質を柔らかく保ちつつ、イボを治す効果があります。
病院でのイボ除去方法4つ
皮膚科を受診して、イボを除去してもらう方法もあります。
液体窒素による除去方法
-200℃の液体窒素をイボに付け、イボの原因となるウイルスが感染している細胞を破壊することでイボを除去する方法です。
ピンセットや綿棒、スプレーなどイボに合わせた様々な方法で、イボの組織に液体窒素でダメージを与えます。
イボが出来ている部分の免疫力を高める作用もあります。
非常に手軽な方法ではありますが、イボの状態によっては数十回も液体窒素での治療が必要になり、時間がかかる場合もあります。
複数回行う場合は、1週間から2週間の間隔で通院して液体窒素によるイボ除去の処置を受ける必要があります。
レーザーによる除去方法
レーザーを当てて、イボのウイルスを細胞ごと焼いて除去する方法です。
液体窒素よりも短期間で治るというメリットがありますが、レーザーを当てる時は局所麻酔が必要です。
治療後は患部から出血することが多いですが、止血すればその日から入浴が可能です。治療後、3週間から4週間で完治します。
手術
イボを根本から切り取り、縫い合わせる方法です。イボの状態に合わせて、メスや手術用のハサミでイボを切除します。
小さいイボの場合は、ピンセットで摘んで除去する事もあります。
内服薬による除去方法
病院でイボ除去の為に処方する薬は、免疫力を高める漢方や、イボ除去効果のあるヨクイニンという生薬です。
イボに直接作用するのではなく、身体の抵抗力を高めることでイボのウイルスを弱らせて治すという方法です。
内服薬だけで治療することもありますが、他の方法と内服薬を組み合わせて治療を行うこともあります。
民間療法によるイボ除去方法3つ
昔から、人々を悩ませてきたイボには、数多くの民間療法があります。
主なものをご紹介しますが、民間療法は必ずしも効果があるという訳ではありません。
人によっては身体に合わなかったり、効果が全く感じられない場合もあるので注意しましょう。
木酢液
炭焼き時の副産物や、樹液から抽出される木酢液は、様々な種類の有機酸を含む液体です。
木酢液には強い殺菌作用があり、害虫駆除用にガーデニングで使用することもあります。
この木酢液をイボに塗ることで、しつこいイボを除去することができます。
ただし、木酢液をそのまま使用するのは皮膚にとって刺激が強すぎてしまうため、水で10倍に薄めてから使用するようにしましょう。
ナス
野菜として食べられているナスを使って、イボを治す方法です。
ナスには植物性アルカロイドが含まれており、免疫力を高めてイボを治りやすくしてくれます。
方法は、ナスの絞り汁をイボに塗り、更にナスの実やヘタの部分を適当な大きさに切って、イボの上に乗せてテープで固定して、そのまま1日放置します。
これを、イボの状態が良くなるまで毎日続けましょう。人によっては、数週間で効果が出る場合もあります。
イチジクの実や葉の汁
イチジクの実や葉の絞り汁をイボに塗りましょう。
続けていると、だんだんイボの色が黒くなって、しばらくするとカサブタになって自然と剥がれ落ちてくれます。
イボ除去する時の注意事項
素早く、そして確実にイボを除去する為に、以下の注意事項について良く理解しておきましょう。
自分で削らない
自分でイボを削ってしまうと、イボのウイルスが周囲の皮膚に広がってしまいます。
そうなると、イボが増えたり、かえって大きくなってしまい逆効果です。
削ることは衛生面から見ても良い方法とは言えませんし、出血などにより他の感染症に罹る可能性もあります。自己判断でイボを削るのは止めましょう。
市販薬で無理ならすぐに専門医を受診しよう
市販薬での治療で改善が見られない場合は、速やかに専門医の診察を受けましょう。
市販薬で治療するよりも早くイボを除去することができます。
なるべく早く治さないと、他人にイボがうつってしまったり、イボの状態が大きくなったり増えたりと悪化する可能性が高くなります。
また、自分でイボだと思っていても、実際には水虫だったというケースもあります。
早く治すためには自分の免疫力を高めるのが必要
イボはウイルスによる感染が原因で起こります。特に、疲れて体力が無い時などの身体の免疫力が落ちている時に罹りやすくなります。
イボを早く治す為には、薬などの治療以外にも、身体の免疫力を高める生活を送ると良いでしょう。
バランスの良い食生活と質の高い睡眠をとり、皮膚の状態を健康に保って免疫力を高めましょう。
日頃から紫外線対策をして、皮膚が紫外線によりダメージを受けないようにすることも大事です。
頑固なイボをキレイに除去しよう!
厄介なイボは、1日でも早く除去したいですよね。市販薬で治す方法や、専門医での治療など、イボには色々な除去方法があります。
速やかに治す為にも、イボの種類に合わせた治療を行う必要がありますが、身体の免疫力を高めるなどの生活習慣の改善も必要です。
自己判断でイボを削ったり、誤った治療をしないようにすることも大切です。
自分に合った治療方法で、頑固なイボとサヨナラしましょう!